葉酸サプリ 飲まなかった

葉酸サプリ110番|トップページ丸ごと教える!葉酸の驚くべき効果と効能のすべて > 葉酸サプリを飲まなかった場合のリスクと妊娠初期以降の葉酸の働き

監修医師:山中 薫子 先生

【資格】

日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
母体保護法指定医師

【所属学会】

日本産科婦人科学会

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【経歴】

愛媛大学医学部卒業
明石市民病院産婦人科勤務
京都府立医科大学付属病院 産婦人科勤務
渋谷文化村通りレディスクリニック(院長)

葉酸サプリを必ず取らなくてはいけないものではない

葉酸は食事から摂ることを推奨する医者

 

葉酸を妊娠初期に十分に葉酸を摂取することは、胎児の先天性疾患の予防のために重要です。しかし、妊娠初期に葉酸サプリを飲まなかったから胎児は先天性疾患の危険があるのか?というと、バランスの良い食生活を送っていれば神経質に心配する必要はないです。

 

神経管閉鎖障害の発症率は少ない

葉酸を飲むことでリスクが低減する「神経管閉鎖障害」は発症率は分娩10000件に対して、6名ほどであり稀な病気ではあります。神経管閉鎖障害は葉酸の不足だけが原因ではなく、遺伝的な要素など様々な要因により発症します。

 

妊娠初期に、吸収の高い葉酸サプリを摂取することで、神経管閉鎖障害の発症リスクを低減させる働きがあり、厚生労働省が妊婦、特に妊娠初期段階で摂取を推奨しています。

 

ポイントしかし、葉酸サプリを摂ることが望ましいですが、なんからの理由があり取らなかったからといって、必ずしも神経管閉鎖障害が発症するわけではありません。食事から十分に葉酸を摂取できていれば、神経管閉鎖障害のリスクを高めることはないので安心して妊娠期を過ごしてください。

神経管閉鎖障害は妊娠中の超音波検査でわかる

超音波検査

神経管閉鎖障害には、二分脊椎症と無脳症があり、それぞれ妊娠4週目から5週目ほどにかけて発生する疾患で妊娠中の超音波検査で発見することが可能です。

 

二分脊椎症は、だいたい10週から16週の間に、1度は超音波検査を受けることになり、そこで判明します。超音波検査によって脊椎部に異常が生じていないか確認することで、二分脊椎症かどうかが分かります。

 

無脳症も、二分脊椎症と同じく、超音波検査で調べることができ、胎児の頭蓋が目立つようになる10週以降に確認されることが多いです。超音波検査で無脳症が疑われた場合、羊水検査や血液検査を行います。

 

神経管閉鎖障害についての発症率や症状は以下ページを参考にしてください。

 

葉酸は妊娠中期から後期にかけても重要なビタミン

妊娠中期から後期までの葉酸の働き

 

葉酸は妊娠初期に十分に摂取することで、神経管閉鎖障害を予防することが可能ですが、神経管の形成以外に、細胞分裂にも必要なため妊娠中期から後期にかけても重要なビタミンです。

 

妊娠中期以降の葉酸の働きは、胎児の細胞分裂と母体の造血のために必要で、葉酸を初めとするビタミンB群は細胞分裂をする際に、補酵素として働きます。

 

特にビタミンB12や葉酸は、赤血球やタンパク質を作り出すときに必要になるビタミンです。胎児は血液を通じて母体から酸素や栄養素を得るため、しっかりと造血作用を高めることも重要です。

 

妊娠初期以降の葉酸の摂り方

緑黄色野菜

妊娠時期の葉酸は、必ずしもサプリからの摂取ではなく、緑黄色野菜を中心に、葉酸を多く含む食品からの摂取でも問題ありません。

 

ただし葉酸は熱や水に弱く調理段階で栄養が失われやすく、食事から摂取する葉酸の生理活性はサプリに比べ半分程度とされています。

 

バランスよく様々な食材を食べることができるなら問題ありませんが、料理がむつかしく十分な食事がなかなか摂れない方は葉酸サプリを活用することが好ましいです。

 

妊娠初期以降の葉酸の摂取量に関しては「葉酸サプリ110番・現役医者が明かす妊娠中おすすめの葉酸サプリ」の下部で時期別でまとめておりますので参考にしてください。

妊娠初期以降に悩まされる症状と対策

妊娠中はホルモンバランスの変化により、悪阻や食欲不振、吐き気や嘔吐、全身倦怠感、頭痛や眠気など母体に様々な変化が現れます。あくまで一例ですが、ホルモンバランスの変化による体調の悩みを解説します。

 

悪阻(つわり)

妊娠初期から中期にかけて最も多いのが悪阻です。症状は様々で個人差が大きいです。一例を挙げていきます。

 

悪阻の症状・対策

葉酸サプリを飲まなかった場合のリスクと妊娠初期以降の葉酸の働き

悪阻の症状は起床時の空腹状態で現れることが多いです。対策として、母体がエネルギー不足にならないようにはまず食べたいときに食べたいものを食べることで対策することができます。極端に栄養バランスが偏ってしまう場合はサプリメントを利用し、症状が起床時の空腹状態で引きおこることも多いため、枕元にクッキーや飴などのつまめるものを用意しておくのも有効です。

 

貧血の症状・対策

妊娠初期から中期はホルモンバランスの関係で通常にと比べて貧血になりやすくなります。また貧血予防に重要な鉄分、葉酸、ビタミンB12などの栄養素も胎児に供給する必要があるため、これらの栄養を意識した食生活を送りましょう。妊娠時の貧血対策と葉酸の役割について以下ページを参考にしてください。

 

 

便秘の症状・対策

葉酸サプリを飲まなかった場合のリスクと妊娠初期以降の葉酸の働き

妊娠中期以降は胎児も大きくなり、腹部への圧迫感が大きくなります。またホルモンバランスの関係で腸の運動も弱くなるため、便秘をしがちです。便秘を解消するためには適度な運動と水分補給、食物繊維などが重要になります。

 

妊娠中期以降はお腹も重く、なかなか動きづらいこともありますが、ウォーキング程度の運動を行い、カフェインが含まれている飲み物以外から、水分を摂取することも重要です。食物繊維や葉酸が豊富に含まれている、緑黄色野菜のジュースやスムージーもお勧めです。

 

 

妊娠高血圧症候群の症状・対策

妊娠20週以降は妊娠高血圧症候群に悩まされる人も多くなります。何らかの原因で高血圧を引き起こす症状で、初産で起こることが多く、母体の死亡や胎児の死産、発育不全などに繋がる可能性があるため治療の必要性があります。

 

医師の指示のもと、安静にしつつ、食事療法を行い、血圧の数値によっては降圧剤による治療も行います。高血圧のため、症状が現れないこともありますが、頭痛やむくみ、蛋白尿が現れることがあります。

 

 

HELLP症候群の症状・対策

葉酸サプリを飲まなかった場合のリスクと妊娠初期以降の葉酸の働き

妊娠27週から37週に発症することが多い疾患で、上腹部の痛みや疲労感、悪心、嘔吐などが現れ、血液検査では溶血や肝酵素の上昇、血小板の低下などが見られます。

 

HELLP症候群は比較的、妊娠末期に起こる疾患のため、治療の基本はターミネーションとなります。母体と胎児を厳重に管理をして、帝王切開を行います。

まとめ

この記事のまとめ

 

胎児の神経管閉鎖障害を予防するために、妊娠初期に葉酸サプリを摂取することは望ましいです。ただしサプリを取らなかったから胎児の危険性リスクがあがるわけではありません。

 

しかし、葉酸は妊娠初期だけではなく、授乳期に至るまで重要になる栄養素で、母子の健康を維持するために必要なビタミンで、妊娠初期だけではなく、妊娠期間はずっと意識的に摂取しておくことが重要です。

 

食品から葉酸を摂取する場合、サプリに比べ利用活性も低いため、適切な栄養バランスを意識して日ごろの食生活を送っているならばサプリを利用してなくもいいですが、妊娠期の栄養バランスの乱れが気になるなら、葉酸サプリを利用するほうが好ましいです。

産婦人科ドクター

 

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