神経管閉鎖障害

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監修医師:山中 薫子 先生

【資格】

日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
母体保護法指定医師

【所属学会】

日本産科婦人科学会

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【経歴】

愛媛大学医学部卒業
明石市民病院産婦人科勤務
京都府立医科大学付属病院 産婦人科勤務
渋谷文化村通りレディスクリニック(院長)

神経管閉鎖障害とは?

胎児の成長

神経管閉鎖障害とは、“脳や脊髄の異常”を指します。妊娠の初期段階では胎児の脳や脊髄といった中枢神経系のもとが作られます。

 

しかし、妊娠初期の時期になんらかの異常が生じると、脳や脊髄が正しく形成されません。そうなると脊髄がうまく形成されず二分脊椎症という障害が生じたり、脳がうまく形成されずに無脳症が生じたりします。これを「神経管閉鎖障害」と呼びます。

 

神経管閉鎖障害の発症率は分娩10000件に対して、6名ほどで言われており、二分脊椎症により運動障害が現れ生活に支障がでたり、無脳症の場合はそもそもの流産や死産の可能性が高まります。

 

そのため、欧米諸国において1990年代より行われている、妊婦の葉酸摂取による神経管閉鎖障害対策が実施され、神経管閉鎖障害のリスクを低減する効果があるということが示唆されています。そのため日本においても厚生労働省が妊婦、特に妊娠初期段階での葉酸摂取を推奨しています。

神経管閉鎖障害は主に二分脊椎症と無脳症に分かれる

神経管閉鎖障害は脳や脊髄と言った中枢神経系の器官のもとである「神経管」という組織に異常が生じる疾患で、二分脊椎症と無脳症に分かれます。

 

二分脊椎の説明をする医者

 

二分脊椎症は脊柱の神経が外に出てしまい、神経の癒着や損傷が起き、神経障害が発症する疾患です。二分脊椎症の症状の重さは差があり、日常生活にわずかな支障が生じるものからほとんど動けないレベルの運動障害まで発生します。

 

脳の形成

 

無脳症は神経管のうち、脳になる部分に異常が生じることで大脳や小脳がなくなる、もしくは小さくなる疾患です。

 

胎児が無脳症を引き起こすと死産・流産する確率が非常に高くなり、無事出産できる可能性は低くなります。また、そもそも大脳や小脳がない状態で生まれてくるため、生存率が非常に低く、数日以内で死亡してしまうことがほとんどとなります。

胎児の神経管閉鎖障害はいつわかる?検査時期や方法は?

エコー検査をする女医

胎児の神経管閉鎖障害は、妊娠検診の一種である『エコー検査』で判明することが可能です。

 

『無脳症』の場合は、『妊娠11~14週頃』のエコー写真で疑われます。頭部がはっきり映らなかったり、欠けている様子があるようです。疑いがある場合は、母体の血液検査・羊水検査といった正確な検査がもとめられます。

 

『二分脊椎』については、『妊娠16~20週頃』の、エコー検査や血液検査、羊水検査によって、判明することが多く、その時期がより正確にわかると言われています。

 

万が一、神経管閉鎖障害だと判明した場合、無脳症では、その殆どが死産に繋がることも多く、二分脊椎は後遺症が残ることも多いことから、堕胎(だたい)という選択をされる方も多いのが現実です。

神経管閉鎖障害の原因と日本の発症率は?

神経管閉鎖障害とは?発症率・検査方法・葉酸の関係性

 

日本では、10.000人に6人の確率で発症しており、年間を通して673人の胎児が神経管閉鎖障害(二分脊椎が半数を占める)を発症しているといいます。決して少ない数字ではないことが分かると思います。

 

神経管閉鎖障害の原因は、『遺伝』や『妊娠中の環境(坑てんかん薬の服用・糖尿病・肥満・喫煙・ビタミンAの過剰摂取・放射線など)』や『葉酸欠乏』といったことも考えれています。

 

遺伝に関しては医学でも原因が解明できず対策をすることができないのですが、妊娠中の環境、そのなかでも葉酸欠乏を対策することで、高い確率で神経管閉鎖障害リスクを低減することができるとされております。

 

葉酸は胎児の脳や神経管を作る為に重要な役割を持った成分であるということが発覚し、妊娠前からの葉酸の摂取によって、『神経管閉鎖障害のリスクが60~75%の割合で下げられる』というイギリスや欧米など、諸外国からあがった研究結果より、葉酸が神経管閉鎖障害の回避に有効的であることが判明しているところがその理由です。

葉酸は胎児の脳や脊髄を形成する為に重要な栄養成分

細胞分裂の説明

葉酸がなぜ神経管閉鎖障害リスクの低減につながるのか?その理由について知りたい方も多いのではないでしょうか。葉酸の重要性の前節として、胎児の脳や神経、臓器や器官は、母体から栄養を送り、細胞分裂していくことで形成され完成します。

 

葉酸が胎児の身体を形成していく為に重要とされている理由は、葉酸が直接的に細胞分裂を行わせる役割を持っているところにあります。つまり、葉酸は脳や脊髄などを作る為になくてはならない栄養素であり、形成を手助けする効果があるのです。

 

海外では、葉酸を摂取した妊婦さんは、60~75%も神経管閉鎖障害の発症リスクを下げたという研究結果もある通り、日本では2002年から葉酸を摂取したほうが良いという推奨を厚生労働省もから発表しております。

 

葉酸は、母体だけでなく、胎児の脳や脊髄を形成、成長する為に必要な成分で、妊娠中の葉酸サプリによる補給が推奨されているのは、その為なのです。

神経管閉鎖障害の発症率の低減の為に葉酸を摂取する時期は?

神経管閉鎖障害の発症率を低減するためには、『妊娠4週目~12週目までの期間』の葉酸の摂取がもっとも大切と言われています。

 

『妊娠4週目~12週目までの期間』までに胎児の脳や脊髄の重要な部分の形成が行われることから、葉酸サプリメントも妊娠初期である『妊娠4週目~12週目までの期間』の摂取が特に重要と言われるのはこの為です。

 

 

厚生労働省では、神経管閉鎖障害を発症しないためにも、妊活段階である妊娠1ヶ月以上前から摂取が良いと案内しております。

 

 

妊娠前から飲んでいないことに対して心配される妊婦さんがいらっしゃいますが、妊娠する1ヶ月以上前から摂を推奨ととしているのは、いつ妊娠して胎児の成長が始まっても良いように設定している為です。

 

そのため、妊娠前から飲まなくても、妊娠後の初期の段階で葉酸サプリを飲み始めても問題なく、神経管閉鎖障害のリスク低減のほか、貧血対策などさまざまは働きをサポートすることが期待できます。

まとめ

死産や後遺症が残る神経管閉鎖障害に関してと、葉酸の重要性もわかったと思います。同時に、葉酸の摂取に関して、厚生労働省が推奨する理由や、母子健康手帳に記載されている重要性も分かったのではないでしょうか。

 

 

神経管閉鎖障害は、遺伝なら現在の医療では、原因がわからず対策することはできませんが、葉酸不足による対策は、約70%も低減することできることが明確にわかっているのです。

 

最低でも脳や脊髄の成長が行われる『妊娠4週目~12週目』の期間は、お腹の赤ちゃんのためにも、ママさんは葉酸を意識して補給する必要がありますし、必要ならサプリメントで摂取することも大切です。

 

神経管閉鎖障害は、妊娠検診に行っていれば、ほとんどが判明すると言います。昔は妊娠検診にも費用がかかりましたが、現在は妊娠検診も無料で行えますので、忘れずに必ず足を運ぶようにしましょう。

 

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藤本美貴さん×葉酸サプリ110番 独占インタビュー

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