妊娠中にビタミンAを摂取しすぎるとダメな理由

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藤本美貴さん×葉酸サプリ110番 独占インタビュー

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妊娠中にビタミンAを摂取しすぎるとダメといわれている理由

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ビタミンA

妊娠中にビタミンAを摂取しすぎた場合、副作用としてお腹の赤ちゃんが奇形に繋がる可能性があり、実際にそういった報告は数多くされています。

 

しかしながら、厚生労働省では妊娠中では普段よりも多めにビタミンA※を摂るようにと推奨しているのです。
※ビタミンA…お腹の赤ちゃんの遺伝子制御や細胞分裂など成長に関与しています。

 

厚生労働省は多めに摂取するようにと推薦、その反対で過剰摂取は赤ちゃんに影響を及ぼす恐れがあります。

 

ビタミンAは摂取した方が良いのか摂らない方が良いのか…

妊娠中にビタミンAを摂取するのはいいの?ダメなの?矛盾に見えますが、ビタミンAというのは2種類存在します。
その2種類が動物性由来の『レチノール』と植物性由来の『β(ベータ)カロテン』です。

 

結論から言いますと
妊娠中に摂取を控えたいのは動物性の『レチノール』の方です。

 

レチノールというのは別名脂溶性ビタミンと言われていて、水に溶けにくく油で溶ける性質を持っていることから過剰に摂取してしまうと体内に蓄積(吸収)しやすくなってしまいます。
結果、過剰摂取すると体内に蓄積されてしまい、そのことで奇形をともなわせてしまうことがあるのです。

ビタミンAの過剰摂取が妊娠時に与えるリスク

ビタミンA:レチノール

ビタミンAはレチノールと呼ばれる必須ビタミンの一つです。脂質に溶ける「脂溶性」という性質のビタミンで、その名の通り油脂と一緒に摂取すると吸収率が高まります。
水に溶ける性質を持つ水溶性のビタミンは過剰摂取しても尿として体外に排出されます。

 

注意しかし脂溶性のビタミンは尿として排出されず、体内の肝臓や脂肪組織に蓄積されてしまうため摂取しすぎると過剰症を招く可能性があります。レチノールを多く含む食品の一例は以下になります。

 

鳥レバー 14000
豚レバー 13000
あん肝 8300
うなぎの肝 4400
ほたるいか 1500
うなぎのかば焼き 1500
ぎんだら 1100
牛レバー 1100
あなご 890
鳥ハツ 700
すじこ 670

(すべて100g中 単位:μg)

 

このように動物性食品の肝に多く含まれます。レチノールの過剰摂取が続くと胎児の奇形を招く可能性が高まります。最悪の場合は流産のリスクも現れます。

 

一方でβカロテンという栄養素があります。βカロテンは小腸で吸収される際に必要に応じてレチノールへと変換される性質があります。余剰分のβカロテンはレチノールに変換されず、抗酸化物質として働くため過剰症が現れません。

妊娠時のビタミンAの必要性と役割

ビタミンAは皮膚や口腔、のど、肺などの粘膜を正常に保つ働きをします。
また免疫を正常に保ったり夜間の視力を維持したりする働きもします。
胎児の細胞の分化(細胞が特定の機能を持つこと)にも関わっています。

 

ビタミンA:βカロテン

妊娠中のビタミンAの過剰摂取は胎児の奇形や流産のリスクを高めてしまいます。しかし一方でビタミンAが不足することもリスクになります。
ビタミンAが不足する状態が続くと過剰症の時と同様に奇形を招く可能性があります。また成長期のビタミンAの不足は骨や神経の発育不良を招くことから、胎児期の不足も同様に発育不良を招くと考えられています。

 

ビタミンAは過剰でも不足でも胎児に対して悪影響を及ぼす可能性があります。
過剰症のリスクがなく、十分に摂取することのできるβカロテンからビタミンAを摂取するとよいでしょう。βカロテンを多く含む食品には以下のようなものがあります。

 

しそ 11000
モロヘイヤ 10000
人参 8600
パセリ 7400
あしたば 5300
春菊 4500
ほうれん草 4300
ニラ 3500

(すべて100g中 単位:μgRAE)

 

βカロテンは緑黄色野菜に多く含まれています。
半面、キャベツやレタス、ナスなどの淡い色をした野菜にはあまり含まれていません。
βカロテンもビタミンAと同様に油脂と一緒に摂取すると吸収率が高まります。

 

成人女性のビタミンAの1日の摂取基準は650から700μgです。妊娠後期には+80μgが推奨されています。一方、耐用上限量(1日のこれだけの摂取が続いても健康被害が発生しない量)は2700μgとなっています。
ビタミンAを摂取するときは耐用上限量を超えないようにすることが重要です。

ビタミンA以外にも過剰摂取に注意すべき栄養素

ビタミンAと同様に脂溶性の性質を持つビタミンは過剰摂取すると体内に蓄積されるため過剰症を引き起こす可能性があります。
ビタミンAのほかの脂溶性のビタミンには以下のものがあります。

 

ビタミンD

ビタミンD

ビタミンDは血中のカルシウム濃度を調整する働きをするビタミンです。またカルシウムの骨への定着を促す働きもします。過剰摂取した場合、胎児よりも母体に対する影響が大きく、高カルシウム血症を引き起こし倦怠感や嘔吐、下痢、脱水、体重減少を引き起こすことがあります。ビタミンDは紫外線を浴びることにより皮膚で合成することができます。そのため欠乏することはほとんどないでしょう。成人女性の1日の摂取基準は5.5μg、妊娠中は+1.5μgが推奨されています。また耐用上限量は100μgです。ビタミンDを多く含む食品には以下のようなものがあります。

あん肝 110
しらす干し 61
いわし(丸干し) 50
すじこ 47
いくら 44
さけ 33
さんま 19

(すべて100g中 単位:μg)

ビタミンE

ビタミンE

ビタミンEは強い抗酸化作用を持ち、細胞の酸化を防いだり末梢血管を広げ血流をよくする働きをしたりします。成人女性の1日の摂取基準は6mg、妊娠中は+0.5mgが推奨されています。必要量に比べて耐用上限量が650-700mgと非常に幅があるため通常の食生活で過剰症になる心配はないでしょう。サプリメントで大量に摂取した場合は注意が必要ですが、その場合の症状も吐き気や下痢といった軽微なもののことが多いです。ビタミンEを多く含む食品には以下のようなものがあります。

アーモンド 24.9
サフラワー油 27.1
とうもろこし油 17.1
あん肝 13.8
すじこ 10.6
いくら 9.1
焼たらこ 8.1
めんたいこ 6.5
オリーブのピクルス 5.5
うなぎのかば焼き 4.9
かぼちゃ 4.7
赤ピーマン 4.3
シソ 3.9

(すべて100g中 単位:mg)

ビタミンK

ビタミンK

ビタミンKは血液を凝固させたり骨へカルシウムを定着させたりする働きをするビタミンです。成人女性の1日の摂取基準は150μgで、妊娠中の目安も同量です。過剰症は今のところほとんど確認されていなく、骨粗鬆症の治療薬として1日45000μgを摂取したとしても問題がないことが確認されています。人間の腸内細菌がビタミンKを合成できることもあり、欠乏することもほとんどありません。ただし腸内細菌がいない胎児はビタミンKを母体から補給するしかないため十分に食事から摂取するようにしましょう。ビタミンKが多い食品には以下のようなものがあります。

ひきわり納豆 930
パセリ 830
シソ 690
モロヘイヤ 640
あしたば 500
大根の葉 340
ほうれん草 270

(すべて100g 単位:μg)

まとめ

女医レバー系や肝などの動物性食品には、レチノールが多く含まれていることから妊娠中は頻繁に摂取することはさけたいところです。
どうしても食べたい場合は、ストレスになっても良くないので二週間に1度など期間を決めて食べると良いでしょう。

 

ちなみに、妊娠前や妊娠初期には葉酸サプリの摂取は母子手帳にも記載されていますが、妊娠中に摂りすぎてはいけない脂溶性ビタミンに配慮された葉酸サプリメントを選ぶようにし、栄養成分等もしっかり確認する必要があります。

 

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