高齢出産

葉酸サプリ110番|トップページ > 35歳からの高齢出産とそのリスク~安心して出産するための予備知識

藤本美貴さん×葉酸サプリ110番 独占インタビュー

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高齢出産の定義は35歳以上の出産が対象

高齢出産の相談をする女性

 

まず高齢出産の定義ですが、「35歳以上の出産」を高齢出産といいます。
この中には初産・経産婦(出産の経験がある人)問わず含まれます。これは諸外国でも同様の定義をしているところが多いです。
なお日本産婦人科学会によると初めての出産(初産)が35歳以上の場合には高齢初産といいます(※1)

 

出産は年齢を重ねるほど、妊娠しづらくなるだけでなく、流産率が上昇したり、子宮筋腫や妊娠高血圧症候群、分娩時の多量出血など妊娠時における産科異常が起きやすくなったり、染色体異常の頻度が上昇するリスクなど、身体への負担が大きくなる分、胎児へのリスクも上昇すると言われています。

 

これらのほとんどが加齢に伴うリスクのため、高齢出産が初産の人の場合でも経産婦の人の場合でもリスクの度合いに大きな違いはありません。

 

【予備知識】
かつての日本では高齢出産の定義は30歳以上の出産でした。しかし、女性の社会進出や晩婚化に伴い国内で30歳以上の出産が増加してきたこと、諸外国では35歳以上を高齢出産と定義する国が増えてきたことを受け、1993年ごろに日本でも高齢出産の基準年齢を現在の35歳に引きあげました(※2)

高齢出産による母体・胎児が受ける可能性があるリスク

高齢出産における母体と胎児が受けるリスクはどんなものがあるか

 

高齢出産において母体と胎児が受ける可能性が高いリスクにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは母体・胎児が受けるリスクとその主な理由について説明します。

 

【高齢出産により母体・胎児が受けるリスク】

● 加齢によって卵子の質が老化し、妊娠しづらくなる

加齢によって卵子の量が減り、質が劣化するため妊娠しづらくなる
妊娠のしやすさには卵子の量と質が関係しています。私たちの体内では誕生した時点で生涯使用する原始卵胞(卵子のもと)の製造が完了しています。個人差はありますが既に体内には100~200万個の原子卵胞が存在するのです。

 

この卵胞は誕生からその数は減少し続け、さらに加齢によってその質は劣化します。高齢出産の場合にはこうした卵子の劣化により、卵子の成長が妨げられたり、染色体異常を持つ卵子が増えやすくなったりしてしまいます。

● 先天性異常が起こりやすく、特にダウン症を発症しやすくなる

高齢出産では先天性異常により、ダウン症を発症するリスクが高くなります。これは受精卵が細胞分裂を行う時に、正しく細胞分裂がされなかったために染色体の数が一方の細胞だけ多くなったり、少なくなったりしたためです。ダウン症では21番目の染色体の数が通常よりも1本多くなります。こうした染色体異常は流産の原因でもあります。

● 年齢が上がるほど、流産の確率が高くなる

流産の確率は高齢になるほど高くなるとされています。妊婦全体では13.9%ほどの流産率でありますが、35歳以上の場合にはその確率が20.7%、40歳以上になると41.3%にまで上がるとされています(※3)

 

このような流産率が高い背景には、加齢による卵子の量と質の低下や染色体異常が深く関わっています。

● 体の機能が衰え始めるため、難産になりやすくなる

産道とその周りの血管や筋肉が加齢により硬くなりやすいため、母体の骨盤の動きに柔軟性が失われやすいとされています。これは胎児が産道を通る時の妨げになることはもちろん、胎児への圧迫や脱臼といった原因にもなります。

 

出産が長引くことは母体にも体力的な負担を強いるため、特に高齢出産の場合には母体と胎児の体力的な負担を考え、帝王切開を選択するケースが多いです。

● 産科に関する病気や異常を発症しやすくなる

高齢出産では妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病などの産科特有の病気を患う可能性が高まります。こうした病気は母体の健康に影響を与えることはもちろん、胎児に対しても成長や発育の面で悪影響を及ぼすことがあります。特に妊娠高血圧症候群については40歳を超えると急激に増加する傾向にあることが報告されています(※3)

 

分娩時に分娩誘発や陣痛促進を必要とするケースが増加したり、分娩時に出血量が多くなったりするのも高齢出産の特徴です。

高齢出産のリスクを低減・回避するためにできる5つのこと

35歳からの高齢出産とそのリスク~安心して出産するための予備知識高齢出産だから必ずしも、このようなことになるのではなく、あくまでカラダの確率的なリスクが高い傾向がある。ということなので、あまり神経質になるのもストレスの原因となります。高齢出産でも元気な赤ちゃんを産んでいる方が殆どなので、リスクを少しでも低減・回避するにはどうすればよいのかを医師のアドバイスを聞いた上で意識して実践してみると良いと思います。

 

日常的に高齢出産のリスクを低減・回避するための方法として、意識したほうがよいことを以下に一覧と理由をまとめてみましたので参考にして頂けたらと思います。

 

① 喫煙・飲酒は控え、受動喫煙もできる範囲で避ける

お酒やタバコを注意する医者

ご存知の人も多いかと思いますが、喫煙・飲酒は胎児の成長に悪影響を与える可能性が大きいです。そのため妊娠が確認されてからはもちろん、妊娠を意識しはじめた時から少しでも高齢出産のリスクを下げるためタバコやお酒は控えた方がいいでしょう。

 

受動喫煙もできるだけ避けた方が良いため、飲食店に入る時は完全禁煙かしっかりと分煙されているお店を選んだ方が無難です。

 

② 出産は体づくりから!まずは食生活をバランス良く

バランスの良い食事

年齢による卵子や血管の劣化は誰であっても避けることができません。そのため、少しでも体の衰えを和らげ、体が健康であることを助けるためには食生活を変えていくことが大切となってきます。この機会に今食べているものは体にとって栄養バランスが良いのかを見直してみてはいかがでしょうか。

 

③ 葉酸をはじめサプリメントからも栄養を摂取する

バランスの良い食事

妊娠に欠かせない栄養素は胎児の発育や成長を助ける葉酸をはじめ、妊娠時に起こりやすい貧血を予防するための鉄、ビタミン、ミネラルなどその種類は豊富です。日常の食生活を見直すことはもちろん、サプリメントからも足りない栄養素を積極的に摂取することが求められてきます。

 

特に葉酸の場合には厚生労働省から日常の食生活に合わせて、サプリメントからも1日あたり0.4mgの葉酸を摂取することが推奨されています。市販の葉酸サプリメントの場合には1日1~2錠ぐらいで0.4mgの摂取が可能なので、手軽に取り入れることができます。

 

④ 運動や体操を通して、体を柔軟な状態に整える

骨盤底筋を鍛える女性

年齢による体の衰えによって体力が低下することはもちろん、体が柔軟性を失ってきます。出産は大変体力を使い、初産の場合には約2000kcalのエネルギーを消費するといわれています(※4)。これは約50kgの人がフルマラソンを走った時に消費するエネルギー量に相当します。そのため日頃から体力をつけておくことが大切となってきます。

 

またヨガや柔軟運動を通して骨盤周りを柔らかくしておくこと、分娩の時に骨盤や子宮周りの筋肉が柔軟に動くようになります。

 

⑤ ストレスを避け生活習慣を規則正しく整える

ストレス解消をする妊婦

ストレスは出産においても大きなダメージとなります。体がストレスを感じている時に不規則な生活や睡眠不足が続くと、気持ちがイライラしたり落ち込みやすくなったりします。食欲が低下したり、反対に過食気味になったりという問題を引き起こすこともあります。

 

ストレスを感じる時にこそ規則正しい生活を意識して、体の調子を乱さないようにしましょう。起床から就寝まで規則正しい生活を心がけられると生活リズムが安定し、心身のバランスが整いやすくなります。

高齢出産の分娩方法は医師と要相談

高齢出産の分娩方法は医師とよく相談されてください

高齢出産の場合には妊婦の年齢が上がるほど帝王切開が分娩方法として選択されるケースが多いです。帝王切開の場合には手術のリスクを伴いますが、母体や胎児の状態と安全を考慮して選択されるケースが増えてきています。もちろん自然分娩で出産をしている人もいます。

 

帝王切開となる主なパターンとしては逆子や多胎妊娠(たたいにんしん:体内に2人以上の胎児がいること)、分娩妊娠に影響を与えるような子宮筋腫がある人、心臓病や腎臓病、糖尿病といった持病がある人、性感染症に感染している人、35歳以上の高齢出産の人などです。分娩時の出血量は年齢が上がるほど増加するため、自然分娩から緊急で帝王切開に切り替えられることもあります。

 

人によっては「自然分娩=理想的な出産」と考えている人がいるかもしれませんが、決してそうではありません。母体と胎児の健康を考慮した安全な出産を行うためにも、自身に合う適切な分娩方法を医師と共に検討していく必要があるのです。

 

世代別で見ると帝王切開の割合が増加している!

40歳以上で初産を迎えた場合には、20代で初産を迎えた人に比べて帝王切開となるケースが多いことが統計的に報告されています。今回統計データの元となった横浜市立大学付属市民総合医療センター 総合周産期母子医療センターでは統計を行った2000~2010年の10年間で帝王切開を実施したのは20代で17.8%、30代で27.3%、40~45歳で38.3%、45歳以上になると76.0%でした(※1)

 

基本的に分娩方法は母体や胎児の状況を元に産婦人科医の判断により決定されます。もちろん出産を担当する施設によって帝王切開を選択する人の割合に変化はあるかと思いますが、年齢ごとに帝王切開の割合が増加していく傾向にあることには違いありません。

まとめ

この記事のまとめ

 

ここでは高齢出産の定義をはじめ、そのリスクや気をつけたいことについて紹介しました。リスクの改善や減少には、まず日常生活から変えていくことが大切となってきます。
最初から全てを取り入れようとするとそれ自体がストレスになることもあるため、まずは手軽にできそうなことから改善してみてはいかがでしょうか。

産婦人科ドクター

 

35歳からの高齢出産とそのリスク~安心して出産するための予備知識専門執筆ライター:杉本 愛

北里大学大学院医療系研究科修士課程修了(医科学専攻)毒劇物取扱責任者

  • 引用文献

 

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